2006年01月10日

日本へ帰国



気が重い。読んでる人にはいきなりこんなこと書かれたら読む気がしなくなっちゃうけど、でも気分はやっぱり沈みがち。なぜなら今日は日本に帰らないといけない日だから。しかも、朝7:45のダバオ発にてマニラ経由で成田へ行くのだが、マニラ発は14:50。一時間の時差もあり東京に着くのは20:00過ぎになりそう。
別に飛行機がキライなわけじゃない。ただ、行きと違ってウキウキ感がないのだ。普通の日常に戻るためには仕方ないのかもしれないけど。

ただ、こんなことを言っていたらきっとイースタービレッジのみんなに怒られる。なんていっても僕には家族もあり、収入源もあるのだから。そして日本という先進国の、いわば恵まれた環境に戻るのだから。僕の生活は確かに日本じゃ中級クラスなんだろうけど、それでもフィリピンでの給料や生活に比べたらフィリピンでは本当にトップクラス。給料格差は日本とフィリピンでは約30倍もあるので、貰っている金額は大統領クラスにもなるらしい。

昨日、みんなとはしゃいで、別れを惜しんだ後、僕は残りの手紙を書き始めた。昨日の段階で半分くらいは終わっていたけど、残りの半分を絶対に仕上げないと。しかもその中には手紙をくれたジジ、ビビ、ティナも含まれている(アナとゴゴは既に仕上がっていた)。コウキさんと中島さんの部屋で雑談しながら手紙を書く。幸い中島さんはダバオに行っていて、今週はもう帰ってこないので夜更かししても大丈夫。でも、さすがに眠くなってきていて、最後のジジのところでは睡魔に襲われてしまっていて、書き上げるのにずいぶん時間がかかってしまった。それでもコウキさんは終わるまで待ってくれていて、迷惑かけたなぁと思う。コウキさん、ごめん、そしてありがとう。

書き終えたのは夜中の2:00。出発まであと2時間半。でも少し寝ないとだめだと思い、携帯電話のアラームをセットし仮眠。幸い、寝坊することなく4時に起床。それからシャワーを浴びる。今は温水器が故障していて水だけしかでないので、さすがに辛かったがこんな臭い格好じゃ帰るに帰れない。ささっと浴びて長袖を着る。今日はコンタクトはいいや。荷物をまとめ、外へ。既にコウキさんも起床していた。そしてスタッフのティティル、エビリンに混じって毛布を体にまとったジジが外で座って待機してくれていた。本当に起きてきてくれたんだ。ありがとう。行きたい気持ちをぐっとこらえ、荷物を先に車へ運ぶ。すると車のところまでジジが駆けつけてきた。

お互い何も言わず抱き合う。これが本当にお別れの時だから。途中勝谷さんに見られたけど関係ない。今はこの時間が一秒でも長く続けばいい。本当にそう思う。でも無常にも時はやってくる。もう1人、起きてきてくれたゴゴとも抱き合い、お別れをする。

そして佑川さん、勝谷さん、ハルさん、コウキさんと共に車へ乗り込んだ。最後、門のところで車のウインドウをコウキさんが開けてくれて、ゴゴと握手をする。ジジはキャラバンに座ったまま。彼女らしい。僕は一生懸命に手を振り、二人にお別れをした。次回はいつ会えるのだろう。

その後、チェチェさんと合流し、ダバオへ。今日みんながきたのは、新しい子供たちを迎えに行くということもあったから。その子供たちを見ることができないのは残念だけども、次回のお楽しみにしておこうと思う。

ダバオに到着しマニラへ乗り継ぎ、空港での長い時間に耐え、寒い日本へ。予定通り8時過ぎ。イミグレーションやらなんやらで電車に乗ったのは9時過ぎ。11時に家に無事到着し、今回の旅は終わった。

最後に。
今回の旅でお世話になった佑川神父さん、ハルさん、コウキさん、勝谷さん、チェチェさんと旦那のランラン、他のEVのスタッフ、そして何よりイースタービレッジの子供たちへ。

約20日という長い間ありがとうございました。皆様のおかげで楽しい時間を再び、いや三度共有することができ、本当に嬉しかったです。また次回も『家族』の一員として迎えてくださるようお願いします。

みんなの笑顔の集まる場所、それがイースタービレッジ。

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