2006年01月05日

お好み焼きにチャレンジ



昨日のハルさんのハンバーグに触発されたわけではないけれど、僕も何か作ってみようという気になり、どうせなら日本食がいいよなぁと思い、お好み焼きを作ることに。

でも、果たしてそれがみんなの口に合うかどうか。実際大晦日に食べた蕎麦は子供たちだけでなく、スタッフの口にも合わなかったみたい。僕は日本人だからその味覚に慣れているというのもあるのかも知れないけど、どうやら彼らはもっとはっきりしたのが好きらしく、大晦日の夜にスパゲティを作ると言われたときの喜びようといったら、それはもう大変なものだったことを思い出す。

まあ実際、お好み焼きって上にソースかけて食べるものなので、結構味がはっきりしているもの。ただ念のため神父さんとも相談し、一度スタッフに食べさせてみて様子を伺おうということに。

まず、レシピから。インターネットで検索して、それをプリントアウト。キャベツ、小麦粉、卵、豚もも肉、コーン、山芋、そしてだし汁。ん?だし汁って作り方どうするのか書いてない。うーん、困った。とりあえず、ハルさんに相談。「昆布とかでだしをとった汁ですかね?」と。神父さんにも相談。「昆布はあるよ、でもだしの素もあるからそれを使えばいいのでは?」とのこと。じゃあ、遠慮なく。「ところで山芋はありますか?」「山芋そのものはないけど、似たような食材はあるからそれを買ってきてもらうことにしようか」

ということで材料を揃えてもらい、中島さんの部屋の台所をお借りして調理開始。キャベツ、豚肉を刻む。そして、山芋の代わりの食材、ガビ(gabi)を摩り下ろす。でも山芋のようなとろみがでない。仕方ないので、摩り下ろしたものをさらに包丁で叩いて細かくして粘りを出すことに。この作業はかなり面倒だったけど、なんとか形になりそう。それを小麦粉、だし汁、卵、コーン、そして先ほどのキャベツと豚肉を混ぜてかき混ぜる。ガビの色が白ではなく、紫なのでなんか色がおかしいけど、とりあえずこれを焼いてみよう。油をひいて、表裏を焼き上げる。なんかいい匂い。これならいけるかも?

できたものをすぐにスタッフには食べさせない。まずは自分で試食。ソースとマヨネーズを混ぜてたれを作り、かけて食べてみる。自分で言うのもなんだけど、結構美味しい。これなら大丈夫と確信し、スタッフへ。

神父さん、チェチェさん、ハルさんだけでなく、今日出社しているすべてのスタッフにも調子にのって食べさせてみた。みんなが口々に「美味しい」と言うことで、これなら子供にも出しても大丈夫だとまた確信。早速今晩の夕飯に出すことに。

とりあえず、足りない食材をロットロットに買ってきてもらい、作業開始。ティティルにも手伝ってもらったけど、さすがに30人分ともなると重労働。結局全部作り上げるのに2時半から初めて5時半までかかってしまった。でも、なんとか夕食には間に合ってよかった。

こちらではご飯がメインで食べているので、そのお好み焼きと一緒にご飯を食べる。お好み焼きがおかずなのね。僕もその流儀に習い、食べたけどさすがにおなかいっぱい。そしてみんなはソースよりもケチャップがお好み。一本丸々今回ので無くなってしまったくらい。それでも飽き足らず、ビンに水を入れて最後まで使いきろうとする姿勢というか執念はすごいかも。

で、肝心のお味のほうはというと、子供たちがみんな「ラミ(美味しい)」と言ってくれたので、僕としても作った甲斐があるというもの。ビビなんかは「明日のお弁当に持っていっていい?」とまで。「うん、うん。いいよ、いいよ」と自然に目じりが垂れる。ただ、毎日みんなの分ひとつひとつは大変だろうなと感じたことも、ひとつの事実ではあるれど、こういうのも子供たちと一緒にいて体験できる喜びのひとつだろうと思う。

今回のイースタービレッジの滞在も残り僅か。またひとつの思い出ができた。

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