2005年12月27日

子供たちへの教育


今日、神父さんが子供たちを叱りました。物を大事にしないという理由です。買ってもらった道具に愛着を持てず、そこら辺に投げ出す。また、食べ物のかすを床に投げ捨てても平気でいる。そういった行為が神父さんを怒らせました。確かに、支援者としてもせっかく送ったものがいとも簡単に捨てられてはたまらないでしょう。
フィリピンに限らず、日本の子供たちもそういう傾向が見られるのは確かですが、フィリピン人は大人になってもそういうことをする人が見られるそうです。これは風土の違いもあるかもしれませんが、神父さん曰く、そういった風潮は見習って欲しくない、きちんとした人間に育って欲しいという気持ちから、子供たちを叱りました。
風土や風潮に関係なく、立派な人間として自立して欲しいから叱る。これを子供たちがどう受け止めるかだと思います。

また、今日はもうひとつ事件がありました。ティナという女の子が僕に対し、ずっと悪口を言い続けていたのです。本人は遊びのつもりでからかっていたのでしょうが、言われている方は気分が悪くなるのは当たり前です。事実いくら子供の言っていることとはいえ、僕も気分はよくなかったです。
夜の食事の際、隣に座ったのですが、それでも言ってくるので半分無視していました。それを見かねたエディリン(ビビ)が「kuya, are you angry?(お兄ちゃん、怒ってる?」と聞いてきたので、僕は即座にこう答えました。「Yes, ofcourse(もちろん、怒ってる)」と。それを聞いたティナは涙ぐみ、食事も早々に切り上げてしまいました。自分の発言に対してティナが泣いたのは明白ですが、それはそれで仕方ないと思います。甘やかすだけが教育じゃないのですから。
とりあえず、ハルさんからスタッフのロットロットやアナリンに伝えてもらいました(もちろん、僕も神父さんへの報告はしました)。
その後、アナリンやエディリンから他の女の子(ジジ)に伝わったようで、彼女たち(アナリン、エディリン、ジジ)が僕に謝りに来ました。「悲しい、いやな気分にさせてごめんなさい、もう言わないから」。それを聞いた僕は一言「ありがとう」と言いました。

あれからまだティナとは言葉を交わしていません。彼女も頑固なので、自分が悪いのはわかっているけど、言いたくないのでしょうね。別に謝ってもらうことが目的ではないし、それは構わないのですが、彼女がそれを今後どう受け止めるかだと思います。

・・・まあ、悪いことをしたとは思ってないですけど、やっぱ後味よくないですね、こういのは。

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